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知恵のない人が、賢いこと自体を否定しなければ、そのうち賢くなるかもしれない。しかし、「頭のいいやつにろくなやつはいない」と言い続けているかぎり、いつまでたっても、愚かなままだ。

自分が、生命にとってのあるポジティブ要因(健康だ、強い、美しい、賢い、金持ち、などなど)について劣っていたからといって、その要因自体を否定してしまうと、いつまでも自分はネガティブ状態から抜け出せない。つまり、現実と格闘し、現実を変える力を失うのである。

なぜなら、生命のポジティブ要因自体を否定するというのは、自分を踏みにじったサルに対する復讐を、現実においてではなく、空想の世界で行う行為だからだ。自分のことを鼻にも引っかけない小生意気なアイドルを、空想の世界でレイプし、蹂躙する行為だからだ。それは、麻薬だ。脳内だけで満足し、現実の自分をますます惨めにさせるような行為だ。*4

だから、少なくとも、生命にとっての本質的なポジティブ要因、生命を、人生を謳歌し、自分の思い通りに生きるために不可欠な能力である、「感情と利害を操作する能力」を否定し、汚いもののように言うのは、自分の人生を台無しにしかねない、きわめて危険な行為なのじゃなかと思うわけです。