清水 一昨年のことでしたが、ケーキの数が増えてきて、夢ケーキを続けるのはもう無理なんじゃないかなと思ったことがあります。社長(注:清水慎一さんの父親)からも、「こんなことやって社員に負担をかけて、しかも無料で配って何になるんだ」って叱られたんです。
夢ケーキの時期はちょうど全国的なお菓子コンクールと重なるので、10日から2週間ぐらい徹夜に近い状態が続くんですね。その時、僕は「本当にこの子たちに負担をかけてるだけなのかなあ」と思って、みんなの前で「数が数だし、全部受けるのはお断りして、数で区切ろうか」って、ぽろっと言ってしまったんです。
そうしたら、うちのスタッフが「なに言ってんですかっ」って顔色を変えて言うんです。スタッフのある女の子が、「私たちが負担に思ってるなんて、そんな風に思われてたことがショックです」って言うんですね。「そんな気持ちでやってんじゃないんです」って言われて、僕は本当に涙が止まりませんでした。